日常という幸せ。

元旦の夜は、久しぶりに夜勤をしました。
毎年、新宿の公園でやっている野宿のおじさんたちのための越冬のお手伝いです。役所が閉まる年末年始に、昼と夜の炊き出しと24時間体制の医療テントが設置されます。そのテントの看護師スタッフとして元旦の夜勤をしました。群馬から来た医師一人と、友達の看護師と三人でスタートしました。

主な仕事は、風邪や胃腸の調子が悪くて相談にくるおじさんに市販薬を渡したり、カイロをあげたり、血圧を測ったりします。中には、腰痛やケガで歩くのが辛い場合や熱があるおじさんには、テントの中にある布団で寝てもらったりします。
夜の炊き出しの時間は、たくさん人がきますが、夜はぽつぽつ来るだけ。一般のボランティアの方が、新宿駅周辺や地下道をパトロールして、具合の悪いおじさんがいればテントに連れて来てくれるのですが、今年はほとんどいませんでした。
数年前に比べると、おじさん達の数は減っているけど、年令層が若くなっているようです。40代前後の人も多いみたいです。
この新宿の越冬のすごいところは、おじさんたちの助け合い。「仲間」は自分たちが助けるんだという意識で、野宿から仕事をみつけて自立した人も、野宿の生活をしている人も炊き出しなどを手伝ってくれます。新しく新宿に来て、どこで寝ていいかわからない人に、ベテランのおじさんが毛布やダンボールを分けてくれたり。もちろん、トラブルもあるけど、おじさんたちのこういう関わり合いはすごいなあと思います。
テントの中は、ストーブがあって暖かいのですが、さすがに夜中の2時を過ぎると冷え込みは強くなり、朝の5時は一番冷え込みました。たくさん厚着をして、カイロを貼ってても腰から下が冷えました〜!
この日、日勤が終わったあとに、札幌から飛行機で羽田に来て、夜中の12時から参加してくれた看護師の方がいらっしゃいましたが、北海道出身の彼女も、東京の放射冷却の寒さは厳しいと言っていました。
それにしても、彼女のパワフルさにはびっくり。頭が下がります。
もう一つ、この厳しい寒さの中、毎日寝ているおじさんの辛さを考えると、今年が少しでも良い年になればいいなと思います。

2日の午前中に家に帰り、午後に実家に帰りました。車中のみならず、昨日も一日中寝ていました。親からは、「寝過ぎで目が腐るんじゃないか。」と心配?されましたが、お陰さまで今日もよく見えております。(笑)

温かいお風呂とお布団がある幸せ。ありがたや。