ワクチンキャンペーン

月曜日から始まったワクチンキャンペーン。


昨日は、このキャンペーンのセレモニーに参加するため、院長や看護師長と一緒に日帰りでビエンチャンに行ってきました。
このキャンペーンは、WHOとユニセフなどがラオス全体で行うものなので、セレモニーの規模もかなり大きく、たくさんの人やメディアが来ていました。
ラオスの偉いさんが壇上に座り、ラオス語で何かを話し(←もちろん理解不能)、ラオスの子どもたちが出てきて踊ったり歌ったりし(←これは大盛り上がり)、その後何やら今までの予防接種の普及活動みたいな内容のDVDが上映され(←このころはもう睡魔に襲われる)、無事に(?)終了しました。


今朝、ラオスの国営放送を見ていたら、このセレモニーのニュースが流れ、客席が映ったときに小さいけど、私の姿が!!!


真顔でデジカメ見てました・・・・・。


初のラオスメディア登場がこれかぁ・・・・・・。



そして、今日はこのキャンペーンの様子を視察するため、WHOのスタッフがサイタニーにやってきました。

村に行く病院のスタッフは、みんな自分のバイクで行ってしまうので、私は一緒に行きたくてもいけない状態なのですが、WHOのスタッフは車で来ていたので、「これはぜひ便乗させてもらおう♪」とお願いして、一緒に連れて行ってもらうことになりました。


今日行ったのは、近くの村だったのですが、幼稚園、公民館、お寺を使って行っていました。

写真は公民館での様子。


幼稚園では、並んでいる子どもに次々と口をあけさせ、薬を入れていくのですが、

「この子はもう終わった?」

「まだよ。・・・あら?終わってるわ。」

と、やや混乱・・・。

一応、飲み終わった子どもの手の爪に、油性マジックで印をつけているのですが、どうもうまくいっていないのか・・・?


さらに、WHOのスタッフが、

「この村の5才以下の子どもは全部で何人いるのか?」

と、たずねると、 




「・・・・・・・・・。さあ、わからない。」



とのこと。


・・・・・・・・そ、それじゃあ、どのくらいの接種率かわからないじゃん!!!!




ラオスは、どうも統計があいまいなのか?


一応、各ヘルスセンターが人口、出生数、死亡数などを郡に報告し、郡が中央に報告するようになっているのですが、それが本当に正しいのかは不明です。
ラオスでは、まだまだ家で出産したり亡くなる人が多いので、病院やヘルスセンターが全て把握するのは難しいのかもしれません。
どうなんだろ?


もしかしたら、今日いたスタッフが知らないだけで、病院は把握しているのかもしれませんが・・・(郡病院は保健所の役割も兼ねている)。


5才以下の人数がわからなければ、いくら接種した子どもの数をチェックしてもその村の子どもが100%接種したのか、50%なのかはわかりません。
そうなると、このキャンペーンが成功したかどうかの評価は難しいのでは・・・?と思います。


統計をきっちりやるためには、どうすればいいんだろう・・・。
ちょっと考えてみたけど、何だか気が遠くなるし、難しい問題なのでよくわかりません。
細かい統計をきっちり出している日本はすごいなあ、と、それだけはしみじみ感じました。


とりあえず今は、一人でもたくさんの子どもたちが、この機会に接種できればいいなあと願うのみ!!