ラオスのお葬式

昨日、病院の職員の義母のお葬式に参列しました。
もちろん初めての体験です。


病院から他のスタッフと歩いてお家に行くと、すでに村のたくさんの人が集まっていました。
私たちが着いたときには、ちょうど棺をトラックの荷台に載せているところでした。

棺はきれいに飾られ、お花やお金(七夕の飾りみたいにしてある)もお供えされていました。
それから、火葬場のある近くのお寺まで、悲しい感じの音楽をかけながらみんなでぞろぞろ歩いて移動します。

全部で100人くらいはいたかなあ・・・。
おじいさんやおばあさんは、別のトラックの荷台に並べられた椅子に座って、そのまま移動します。
こういうお年寄りに優しいところはいいなあと思います。


日本だと、お通夜やお葬式に参列する時には、黒い服を着ますが、ラオスでは服装は関係ないみたいです。
しかし、親戚の男性は、髪を剃ってオレンジの袈裟を着て、お坊さんになります。女性は真っ白な布に身を包み、尼さんになります。そして、全員裸足です。
親戚全員かどうかは分かりませんが、(病院の職員の女性や、息子である夫はやっていなかった。)孫ぐらいにあたる小さな子は全員やっていました。
小さなお坊さんたちはかわいかったです。
お坊さんや尼さんといっても、本当に仏門に入ってしまうわけではなく、その日だけのようです。


そして、火葬場に着くと、親戚の方は本物のお坊さんとお経を唱えながら手を合わせたり、棺と写真を撮ったり、棺を開けて遺体に椰子の実の中に入っているお水をかけていました。
その間、私たち参列者はおしゃべりしてわっはっはとにぎやかに過ごします。親戚の方は泣いているのに、このギャップが変な感じでした。

待っている間に、一緒に参列したスタッフから
「日本のお葬式はラオスと一緒?」と聞かれました。


いやいや、全然違います・・・。


日本では、お坊さんや尼さんにはならず、全員黒い服を着ること、火葬場には参列者は全員行かずに、主に親戚の人が行くこと、火葬して四十九日経ったらお墓に入ること、亡くなった人はお盆に帰ってくることなどを説明しました。

もちろんあやしいラオス語と、筆談と、絵と、ジェスチャーを使って。(後半二つが主ですが・・・。)


何だかんだ話しているうちに、お経も終わり、参列した私たちも棺にお線香とお花をお供えしました。

途中、ヤギの集団がやってきて、お供えしてあるご飯を食べだすというハプニングもありましたが、みんなで追い払い、大丈夫でした。

そしていよいよ火葬の時間になりました。

点火は何と花火!!

棺から15mくらい離れたところで親戚の方は座っていたのですが、そこまで紐のようなものが引っ張ってあり、そこから点火すると、ひゅーっっとものすごい音とスピードでロケット花火のようなものが棺に向かっていきました。

そして棺にたどり着くと、ものすごい爆竹と煙がっ!!

その煙も、なぜか黄色や青でカラフル・・・。そしてそれが混ざり合い、最後は緑色になりました。
この色に意味があるかは不明ですが、とりあえず派手な感じです。
仕掛け(?)花火や爆竹が鳴り響く中、どんどん燃えていきました。

日本では、火葬が終わるまで待って、終わるとお骨を拾いますよね?

しかし、燃え上がる棺を見ながら、さあ、帰ろう帰ろうと、みんな帰っていきます。


「え??お骨は拾わないの?」

と聞くと、


「今日は燃やすだけだよ。明日はお休みで、明後日拾うんだよ。」

と言われました。


明日休みって・・・。犬とかくわえて持って行ったりしないのかな?(屋外なので)

日本と違って火葬に時間がかかるのかもしれません。

その後は、家に戻ってみんなでお食事です。
12時にお昼を食べたのに、15時にまた食事・・・。
でも、おいしかったのでもりもり食べちゃいました。


日曜日は、托鉢があるというので、また参加してみようと思います。

同じ仏教でも、いろいろ違う文化があっておもしろいなあと思います。