ラオスの結婚式

もう週末、早いなあ・・・。
今週は、仕事について何も書いていませんが、ちゃんと病院には行ってましたよ!


今日は、初めてラオスの結婚式に行きました。(←今は結婚シーズンらしい)
私がスタッフの中で一番好きな看護師長のダヴィーさんが、弟さんの結婚式に招待してくれたのです。


朝8時半にバスに乗って、ビエンチャンに行く途中の道沿いにあるダビィーさんの家に行きました。
ラオスのバスは、自分の乗りたいところから乗って、降りたいところで降ろしてくれます。
ダビィーさんの家を見つけた瞬間に、「止まって〜〜〜!!」と叫んだものの、満員バスの中私の声は運転手まで届かず・・・。
何とか周りの人が助けてくれて、降ろしてもらいました。
150mくらい通り過ぎちゃったけど・・・無事に着きました。


すでに人も集まっていて、家の外にはたくさんのテーブルや椅子があり、食事の用意もしてありました。


そして、家の中でまず新郎のバーシー。
バーシーは、ラオスで結婚や旅立ちや引越しなど、門出の時に行うセレモニーです。
親戚のみんなで、お花やバーシーの糸が飾られたものを囲み白い糸を持ちながら、親戚の方が言う言葉に手を合わせていました。
それから、新郎や親戚同士で手首に白い糸を巻いていきます。
健康でありますように、仕事がうまくいきますように・・・いろいろ言葉を言いながら巻いていきます。
新郎は、糸と一緒にお金も手首に巻いてもらっていました。

私も、ダヴィーさんや親戚の方にラオスにいる間の無事を祈願して、巻いてもらいました。


それが終わると、みんなで外で食事です。
まだ午前10時前でしたが、ビールをがんがん飲んでお祝いモード♪


そして、新郎は正装し、今度はみんなで車に乗って新婦の家に行きます。


家の前に着くと、新郎は契機付け(?)のお酒を飲み、みんなが手拍子しながら歌を歌ってヒューヒュー盛り上がる中、新婦の家に入っていきました。
入り口は、「結婚おめでとう!○○さん&□□さん!」みたいな内容が書かれた横断幕が掲げられ、ハート型のアーチがありました。


家の中にはきれいな花嫁さんが!!
新郎は35歳くらいで、花嫁さんは20歳くらいだそうです。
やるねえ、新郎っっ!!


それから、また親戚の方がいう祝詞に手を合わせ、結婚式のバーシーを行います。
時折、花びらと生米がまかれたりしました。
ライスシャワーは、教会の結婚式などで見ますが、日本の神前だとどうなんですかねえ・・・。
日本人なのに知らないなあ・・・。

誰か知っていたら教えてください。

もう何人もの人に巻いてもらっているので、新郎新婦の手首は、白やオレンジの糸でぐるぐる巻きになっていました。


そして、日本でも結婚式のときに、ケーキなどでファーストバイトしますよね。
お互いの口に食べさせるやつ。
さすがお米の国、ラオス。もち米でやっていました!!


さらに、新郎新婦が親戚一人一人に挨拶をしたあと、なぜか2人の新しい寝室に行き、そこで形だけですが、食事をして、それぞれの家族と写真撮影。

これはすごくびっくりしました。
新郎は、結婚したあと、新婦の家で暮らすそうです。(みんなじゃないけど)
2人のダブルベットの上で、写真撮影・・・。おもしろいですねえ。
私も、ベットの上に上がって一緒に写真を撮ってもらいました。

そこでまた聞かれました。


「日本も同じなの?」


「いーえ!!じぇんじぇん違いますっっ!!」


日本じゃあ、人の家の寝室に入って、写真撮ったりはしないもんなあ・・・。


それからまた食事をして、1時ごろ一旦家に帰りました。
昼寝したり、ボーっとして、5時半頃、またダヴィーさんが迎えに来てくれて、再び新婦の家へ。
1台の大きなトラックの荷台に、親戚の人が約20人ほど乗っていきました。



新郎と新婦は着替えていて、他の親戚の人と共にお客様をお出迎え。
なぜか私も親戚の人と一緒にお出迎え・・・。(笑)

夜の披露宴が一番盛り上がるみたいです。
ほとんどの男性はスーツ、女性はシンというラオスの巻きスカートをはいてきれいに正装していました。


披露宴は350人も来るんだって!
すごいっ!
多い時は700人くらい招待し、2日に分けて行うそうです。
かなり盛大・・・全員と一言しゃべろうと思っても、とんでもなく時間がかかるだろうな、きっと。



会場はきれいにセッティングされ、心臓に響くほどの大音量の音楽が鳴り響いていました。


6時ごろから8時まで、ずっとお出迎えをしていたので、新郎新婦もさすがにお疲れの様子でした。
ラオスでもご祝儀を渡す習慣があるのですが、日本みたいに手渡しでなく、来た人は入り口においてある金と銀の大きな貯金箱というか、投票箱みたいな箱に入れていました。
(2枚目の写真に写っています。)
そしていよいよ披露宴の始まり!
挨拶のあと、さっそくバイキング形式で食事です。
さすがに6時から待っていた人たちはお腹が空き過ぎていたのか、みんな群がる群がる・・・。


食事は全部親戚の人が作るんだそうです。ものすごい量の食事でした。
どれもおいしかった〜!また食べすぎちゃいました・・・。


朝から3食ラオス料理を食べたのは初めてかも・・・。


お腹がふくれて酔いが回ったら、ダンスの始まりです!
私もおっちゃんに誘われて、何曲か踊りました。
おっちゃんは、すでに完全に酔いが回っていて、かなりダイナミックな踊りでした。(笑)


その間、新郎新婦は来てくれた方々にお酒を注ぎながら、挨拶をして回っていました。
大変だねえ〜。
日本だと、前でずっと座っていますが、ラオスでは新郎新婦が中心におもてなしをしている感じでした。


楽しいことが大好きなラオス人。
この宴は夜11時か12時頃まで続くそうです。
ダヴィーさんは、私の心配をしてくれて、先に家まで送ってくれたので、10時前には帰ってきました。


やっぱりおめでたい会は、みんながにこにこしていて楽しい気持ちでいっぱいになります。
そして、突然日本人が飛び入り参加しても、みんな自然に受け入れてくれて、話しかけてくれます。
そういうラオス人の懐の大きさというか、温かさはいいなあと思います。


今日はいい経験ができました!