母子保健課名物。

先週から、薬剤師の実習生が来ています。
薬剤師・・・なのですが、なぜか予防注射だけでなく、母子保健課で妊婦健診の介助をしています。
受付で妊婦さんの体重や血圧を測ったり、診療代の会計もしたりなんかしています。
一応、いろんなことをしておかなければならないそうで・・・。

大変ですねえ。しかも、スタッフ並みに働かされてるし。


私は、いつも手伝っている仕事を学生さんに譲ったので、午前のうちから暇・・・。
カウンターパートも不在で、プロジェクトの話もできません。

ラオス語を勉強したり、資料を読んだりしているだけなのに、お腹は空きます。



健診が一段落し、患者さんが帰った後、

「今日はケーンノーマイだよ〜。」

と、看護師のドゥアンソンさんに言われました。



ケーンノーマイ。


これは、私がラオス料理の中で一番好きな料理です。

ケーン(=スープ)ノーマイ(=竹の子)は、その名の通り、竹の子スープです。
たまに母子保健課では、ケーンノーマイをみんなで作って食べます。


ラオスに来て、一番最初にこの深緑色のスープを見たとき、

「本当に食べ物か?」

と、疑いました。

見た目は、全然おいしそうではありませんでした。
しかし、食べるとあら不思議!何とおいしいことか!!
独特の香りと味で、本当においしいのです。ラオス人も大好きなメニューです。


このスープには、柔らかい竹の子と、きくらげ、かぼちゃ、ズッキーニみたいな野菜、
唐辛子、香草など沢山の具が入っています。

写っているのは、ドゥアンソンさんの後姿です。

そして、緑色なのは、何か分かりませんが緑色の葉っぱの絞り汁を入れます。
生のもち米を細かく砕いたものも加えます。何のためかは分かりませんが。とろみ?何だろう??

さらに、パデーックと言って、ラオス料理には欠かせない調味料を入れます。
パデーックは、魚の塩漬けを発酵させたものです。

写真は、ラオスに来たころ、市場で撮った写真です。

これを初めて市場で見たときは、

失礼ですが・・・・・、


「泥」

かと思いました。(泥が市場で売ってるはずはないのですが。)

だって、大きなたらいに、茶色い液体が入っていて、原形をとどめていない魚がぷか〜っと浮いているんだもん。


しかも、め〜〜〜っちゃ臭い!!!


市場のパデーック売り場付近は、かなりの異臭が漂っています。

そのままだと、恐ろしく塩辛いそうですが、なぜかスープなどの料理に使うとおいしくなるのです。


さて、私たちのケーンノーマイですが・・・。
診察室(!)で、電気鍋を使ってぐつぐつ、ぐつぐつ。

まだかな〜と、たまにふたを開けてはまた閉める、というのを繰り返し、ぐつぐつ、ぐつぐつ。

そして、できあがり〜〜〜♪♪

今日のはちょっと辛めだったけど、病みつきになりそうな味で、すごくおいしかったです。

いつもおいしいケーンノーマイを作ってくれるドゥアンソンさんは、来月出産予定で、もうすぐ産休に入ります。
そして、生まれたら3ヶ月の育休・・・。


ケーンノーマイは、竹の子がたくさん取れる雨季がおいしいそうです。
ドゥアンソンさんが帰ってくる頃は、まさに雨季。



また、母子保健課名物、ケーンノーマイが食べられる日が今から待ち遠しいです。