マラリアのお勉強。

今週は、先週と同じくプロジェクト対象村のあるヘルスポスト2ヶ所に行き、
また砂まみれになりました。


車に乗っているだけだけど、いろんなところに力が入っているのか、
帰ってくるとぐったり・・・。

水浴びの後は、夜まで寝ていました。



そして今日は、久々に病院へ。


まだ実習生もいるので、健診に来たお母さんと話したり、今朝産まれた赤ちゃんを見に行ったり・・・。
天気もよかったので、外でのんびり過ごしていると、何やら別棟の会議室で動きが・・・。


のぞいてみると、私の知っている村のヘルスボランティア(VHV)がいました。


私「何やってるのー?」


VHV「今日は、新しいVHVのために、マラリアと蚊帳のセミナーがあるんだよ。」



うーん、何だかおもしろそう。



母子保健課は、患者さんも少ないことだし、今日はこれに参加することにしました。(←勝手に仕事放棄。)


ビエンチャンの保健局スタッフがやってきて、VHV30人(30村)対象に行うようです。
VHV用のお水とお菓子もちゃっかりもらい(←一応断ったのよっ!!)、マラリアについてお勉強。


まずは、11問のミニテスト。セミナーの始めと終わりに同じテストをして、正解率が上がったか見るようです。
私は辞書を引き引き・・・3問目くらいで、もう時間切れ・・・。(涙)


で、でも、VHVたちもこっそりカンニングしあってたのを私は見逃していないぞっ!!


その後、マラリアの症状、蚊が発生しやすい場所(水が溜まったところとか。)、感染の広まり方などの
説明がありました。(多分・・・。)


そして、マラリアの検査キットの説明と、実際のやり方の説明がありました。

村では、熱が出たり体に何か不調が生じると、まずVHVのところに行きます。
そして、VHVは「これはマラリアか?」と、いうような症状があると、この検査キットで指先の血液を採り、
検査します。これで陽性になると、決められた量の薬を渡し(3日間飲み切り)、ヘルスセンターに報告します。


病院の無い村では、このようにVHVが薬の管理もしています。
マラリアの薬です。1日2回。絵も書いてあって割と分かりやすいです。


保健局スタッフの説明の後、マラリアの検査キットを実際にVHV同士で練習しました。

↓実際にやっているところ。


私も、練習させてもらいました。


ペアになったVHVから、


「これ(検査キット)、日本にもあるの?」

と聞かれました。


私「うーん・・・。日本には、マラリアがないから・・・これも無いか・・・なあ・・・?」


VHV「へー、マラリア無いんだあ!!(←かなりの驚き。)いいね〜。」


私「う、うん。」


検査結果は陰性。そりゃそうだね。
でも、うまくできてよかった〜。


午後は、蚊を防ぐために、蚊帳を漬ける薬があるのですが、それの扱い方の説明。
順番にくじを引いて、当たった人がみんなの前でデモンストレーションをしました。
間違えると、みんなから突っ込まれ、それでも笑いながら楽しい感じでやっていました。

VHVは、各村に1人か2人いて、村の中でなかなか重要な役割を果たします。
VHVは、医療の教育は受けたことはなく、村長に任命されてなります。
ラオスは「村」社会で、村長は大きな力を握っているようです。
VHVは、報酬はなく、その名の通りボランティアです。
彼らも農家をしていたり、仕事があるにも関わらず、村の人の健康のために
遠くからセミナーを受けに来て、がんばってくれています。


本当に頭が下がります。


道が悪かったりするせいで、簡単には病院にアクセスできない村の人たちにとって、
彼らは本当に大事な人材だなあと思いました。


私たちのプロジェクトも、このVHVを対象にトレーニングしたりしていますが、彼らは母子保健だけでなく、
マラリア結核など、いろんな分野について仕事があります。


大変だろうけど、彼らの村を思う気持ちが、きっとラオスの人たちの健康につながっていくと思います。


ぜひぜひこれからもがんばって欲しいと思いました。