お仕事もしています。

たまには、仕事の様子でも。


今までも何度か書いていますが、私はラオスで「地域母子保健改善プロジェクト」というボランティアプロジェクトの仕事をしています。
これをラオス語に訳したものの略称で、「POMOSO(ポモソ)」と呼んでいます。

5年間のプロジェクトに、任期が2年間の協力隊員が関わるわけです。
もうすぐ3年が経とうとしているところ。


保健局に保健師隊員1名、ビエンチャン市内の9郡のうち、5郡を対象としていて、それぞれの郡病院に助産師隊員が1名ずつ配置されています。
私のいるサイタニー郡と、同期隊員のいるパークグム郡は、最初からの対象郡です。
あとの3郡は、今年から新しく対象郡となりました。

一般的な協力隊員の活動には、予算がつかないので、何か買ったり活動をするにも、配属先の協力が必要です。
しかし、POMOSOは予算が使えます。
3ヵ月ごとの申請と清算は大変だけど、村に行かないことには活動ができないので、ありがたいと思います。

プロジェクトなので、5年目にはJICAから評価が入ります。
そのために、一つ一つの活動の記録が大切です。

会議や書類はたくさんあるのに、私の任地では、肝心の村での活動が少ないのが悩みの種です。
でもカウンターパートはものすごく忙しいので、最近は仕方ないなと思い、それに悩むよりも、院内で少しでもできることを探しています。
まだ実りは無いけどね。

今は、自分でいろいろ活動を考えてやる、というよりも、やらなければならないことが多い、という感じかな。
6人いて心強かったり、相談できるいい面もあれば、6人の意見をまとめるのは、難しいなあと思うこともあったり。

いろんな活動の仕方があるけれど、どんな形であれ、みんな悩みつつ進んでいるんだなあと思います。



POMOSOは、村での実際の活動の他に、村で無償で働いてくれているVHV(村のヘルスボランティア)やTBA(村の伝統助産師)に対して、郡病院でトレーニングを行い、彼らに知識を持ってもらい、村で健康教育をやってもらうことで、地域の妊産婦の知識の底上げをしていこう、という活動もあります。


サイタニー郡病院では、今月にトレーニングを予定していたのですが、例の(?)私の腸チフスで準備ができなかったため、今月実施することはできませんでした。

7月は田植えでVHVたちはみんな忙しいし、雨季で道も悪いし・・・と言われていたので、私は乾季までできないのかと思っていました。
火曜日あたりに、「いつ頃トレーニングしようかねえ・・・?」とカウンターパートに聞いたところ、

「7月にしようよ。」

と言われました。

「えっ??もうすぐだよ。7月は田植えで忙しいし、道も悪いんじゃないの(汗←あせっている)?」

と私が聞くと、

「大丈夫。2日間ぐらいなら何とかなるよ。」

「・・・・・。(まーじーでー???←こころの声)」


やばい・・・、がんばって準備しないと。

予算の申請、テキストのコピー、テスト作り、教材作りなどなど、やらなければならないことが頭を回っております。

私のカウンターパートは、何度もトレーニングの講師をしていて、結構人前で話すのは上手なのですが、あまり自信がない様子。
いつも教えるばかりのカウンターパートにとって、ちょっとでも参考になればと、今週の25,26日にパークグム郡のトレーニングを一緒に見学に行ってきました。


パークグム郡は、サイタニーから車で約55kmぐらい。
ビエンチャン市内と言っても、かなりはずれにあるので、対象村ではまだまだ医療者の立会いが無い自宅分娩も行われており、プロジェクトの対象5郡の中では、状況は一番悪い郡だと思います。

そんな遠くにあるパークグムに、うちのおんぼろジープで行ってきました。

道が工事中のところが多く、1時間以上クッションのほとんど無いジープに乗っていたので、パークグムに着いた時にはおしりが10個ぐらいに割れるくらい、痛くてたまりませんでした。(笑)

母子保健課のスタッフが、妊婦健診の利点、母乳育児、母子の栄養、家族計画、予防接種、下痢症などなど・・・。
レーニングの前後にテストも行い、二日間で盛りだくさんの内容でした。


VHVたちも最初は静かに聞いていたものの、二日目には慣れてきたのか、質問したり、スタッフの質問に答えたり、積極的に参加している様子でした。

その中でも、一番盛り上がったのは、家族計画の話の中でやった、コンドームのつけ方の実習。男性器の模型が登場すると、おばちゃんもおじちゃんも恥ずかしがりつつ、きゃーきゃーと大盛り上がり♪

ラオス人、下ネタ好きみたい。(笑)

ま、まあ、そんなこんなで楽しいトレーニングでした。


私のカウンターパートは、いろいろメモをとったり、パークグムのスタッフを手伝ったり、サイタニーでやるトレーニングについてあれこれアイデアも出してくれて、積極的にやろうとしてくれている様子でした。

帰りには、「行ってよかった。」と言ってくれました。
これはとてもうれしかったです。

遠くて疲れたし、お尻も割れそうになったけど、見学に行ってよかったと思いました。


これから来月にかけて、忙しい日々が続きそうです。


でも、ラオス人がやる気なので、何だか私も楽しみになってきました。
せっかくなので、いろんな案を出していいトレーニングにしたいと思います。


また経過は報告します!!