トレーニング開催。

先週の23、24日の2日間、郡病院で村のヘルスボランティア(VHV)のおばちゃんたちを対象にした、トレーニングを行いました。
本当は、21、22日の2日間で予定していたのですが、他の会議で会議室を使うので、院長命令で急遽、前日に日程が変わりました。(汗)

こういうことは、ラオスではしょっちゅうあります。
このトレーニングの連絡も、10日前くらいに私がカウンターパートに「もうVHVのおばちゃんたちに連絡した?」
と聞くと、
「今言っても、きっと忘れちゃうから、もっと後でいい。」
と言われてしまいました。

もともとコロコロ変わる予定だし、おばちゃんたちも農業をやっている人が多いので、何とでも都合がつくようです。

初日の23日、午前3時ごろ、ものすごい雨の音で目が覚めました。
バケツをひっくり返したような雨というより、ドラム缶をひっくり返したような雨というくらい、ものすごい雨でした。雨の音だけで、ものすごい轟音。

この雨は朝になって少し弱くなったものの、止んではいませんでした。

そうなると心配なのは、VHVのおばちゃんたちが来てくれるかどうか・・・。
もともと道の悪いところに住んでいる人たちが多いし、途中で舟(いかだ?)に乗って川を渡って来なければならない人もいるので、誰も来ないんじゃないかと、不安・・・。
しかも、遠い村から通ってきているスタッフによると、対象村の方の道は冠水してたとのこと。(あわわ。)
ますます不安が募ります。

でも、私が出勤すると、すでに2人のVHVが来てくれていました。
それから、遅れてきたものの、1人、また1人・・・と増えていき、予定の21人中、10人が来てくれました。

舟も、無事に川を渡れたそうです。

初日の内容は、予防接種の種類と必要性、妊婦健診の必要性、栄養(妊産婦、離乳食)、母乳栄養について。
すでに今までやってきた内容だけど、振り返りも兼ねて。

初めのほうから、どんどん質問が出たりして、みんな積極的に参加してくれていました。
また、途中で時間が余ったので、村の人役とVHV役で2人のVHVに前に出てもらい、ロールプレイをしたりしました。
みんな恥ずかしがりつつも、やってくれました。
途中で詰まってしまったときには、周りで見ている人が質問をしたり、アドバイスをしたりして、助けてくれていました。


そして、2日目。
前の日とは打って変わって晴天!気温もどんどん上がります。

またもや、他のプロジェクトの会議と重なってしまい、午前中は会議室が使えなかったので、普通に妊婦さんが座っている母子保健課の待合で行いました。
即席、青空教室です。(一応、屋根はあるけど。)

参加者は16人!ほとんどの人が参加してくれました。

内容は、「3サアート」、家族計画、性感染症HIV、身長・体重の正しい測り方。
「3サアート」の「サアート」は、ラオス語で「清潔」という意味で、「キン・ドゥームサアート(=清潔なものを食べたり飲んだりましょう。)」、「ヌンサアート(=清潔なものを着ましょう。)」、「ユーサアート(=清潔な場所に住みましょう。)」という標語みたいなものがあるのです。
病院の中にも、このポスターが貼ってあります。
午前中の講義は、待合にいた妊婦さんも、一緒になって聞いていました。(笑)

2日連続できている人は、ちょっと疲れた感じがあったけど、家族計画の話の中で、ヘルスポストのスタッフが持ってきた女性用のコンドームの紹介がありました。(←日本ではほとんど普及しなかったので、もう製造中止されています。)
VHVたちも初めて見るのか、興味津々。パークグムに見学に行ったときにも思ったけど、こういった内容は、普段もあまり情報がないし、人と話すこともないので、こういう機会で知るのはいいのかもしれません。
ただ、村でこの情報を伝えられるかどうか・・・。大切なことなので、恥ずかしがらずに村の人たちに伝えていって欲しいと思います。


お昼ごはんは、カウンターパートと一緒に市場に食べに行ったのですが、そこでVHVのおばちゃんたちとも合流しました。
おばちゃんたちは、私がシン(ラオスの巻きスカート)を着て、いっしょにタマフン(辛〜いパパイヤサラダ)を食べて、ラオス語を話すのを、とても喜んでくれます。
私は、ラオスにいるんだし、特別なことには思えないんだけど、そういう風に喜んでくれるのは、とてもうれしいなあと思います。
しょっちゅう会えるわけではないので、VHVのおばちゃんたちとのこういう交流は、大事にしたいなあと思います。

午前中で講義は終わったので、午後は、おばちゃんたちに健康教育をやってもらいました。
誰が話すかは、くじ引きです。当たった人はがっくり・・・話さなくていいとなると、大喜びです。(笑)
でも、昨日と同様、助け合いながら何とか終了しました。
レーニングのテストも、みんな点数が上がったようです。(トレーニングの前後に実施。)

最後に、プロジェクトで作ったかばんを、午後から見に来てくれた、保健局のスタッフと協力隊員で贈呈。
このかばんは、おばちゃんたちが村で活動するために必要なものを入れるためと、無償で村の人のために働いてくれているVHVのおばちゃんたちのモチベーションをあげてもらうのと、村での広報活動が目的で作りました。
大きなかばんには、POMOSOのロゴマークも入っています。
おばちゃんたちはうれしそうな様子でした。
外で写真撮影をして、2日間のトレーニングが終了!

今月はずっとこの準備をしてきましたが、カウンターパートもいろいろ手伝ってくれたし、当日も積極的に動いてくれました。
(←私はあまり、期待していなかった・・・。)
講師としても、経験が豊富なのでしゃべるのがとても上手だったし、いろんな変更はあったけど、臨機応変にうまくいったのではないかと思います。
日程の変更や、会場が使えないなど、直前でばたばたしたり、問題もあったけど、何とか無事に?終わって、ほっ・・・。

今後は、日程の変更はしょうがないにしても、どの日に変更するかをしっかり考えて変えて欲しいと思います。
せっかく変えたのに、場所が使えないのはもったいない!!

今週は、VHVのおばちゃんたちに書いてもらったトレーニングの内容についてのアンケートをぼちぼちまとめて、今後の参考にしていこうと思います。

今後、このトレーニングのフォローのために村に下りる計画がありますが、それがちゃんと実行されるといいなあと思います。

カウンターパートのモチベーションがこのまま続くことを期待・・・。私も、がんばって盛り上げていこうと思います。