タゴン村ニュース
今日は、私の住むタゴン村の最近の様子を報告します。
タゴン村は、サイタニー郡の中でも大きな村のうちの一つです。
郡病院もあるし、大きなタラート(市場)もあるし、家もお店も車も多く、結構活気があります。
北部へつながる大きな道路が通っているので、毎日大きなトラックもたくさん通り、交通量も多いです。
これは、うちの前の道。この道路をまっすぐ進めば、ビエンチャンです。
空の雲に勢いがあります。
私は、ラオスのもこもこした雲が好きです。
ラオスは、高い建物がないからか、空の面積が大きく、雲もたくさん見えます。日差しが強くてまぶしいけれど、私はよく空や雲を見ます。
たまに、家の前の道(舗装されてない)の草むらに、豚が寝てたりします。(笑)
この豚は、誰かが飼っているようで、たまに見かけます。
牛2頭といつも3匹トリオ。
牛2頭は、いつも草を必死に食べていますが、豚はたいてい寝ています。
こんな自然な豚の姿を、間近で見たのは初めてで、最初は写真をばちばち撮っていましたが、
最近は、もう慣れてしまいました・・・。
そんな平和でのどかなタゴン村ですが、最近、交通事故が多発しています。
今日も、夜勤の人とご飯を食べようと、家でお好み焼きを焼いて病院に持っていったのですが、ちょうど近くの村でバイク同士の交通事故があり、郡病院に運ばれてきた33歳の男性が亡くなっていました。
私が病院へ行くと、亡くなった方の奥さんと子どもが着て、面会しているところでした。
ラオスでは、プライバシーというものがほとんどありません。
いろんな処置をしているところを、他の入院患者の家族が見ていたり、家族にいろいろ質問したりします。
「どうしたの?事故?」
「あんた、奥さんかい?」
「子どもは何人?」
「その子は何才?」
「どこで事故に遭ったの?」
「どうしてバイクに乗っていたの?」
などなど・・・。
家族もそれを嫌がることはなくて、聞かれれば泣きながらも答えています。(本当は嫌かもしれないけど。)
最初、「そっとしておいてあげて〜〜!!」と、私はこの光景が信じられませんでしたが、いろいろ質問しつつも、家族を慰めたり、子どもをあやしてくれたり、子どもにお菓子をくれたり、みんながお互いに気を使いあっているようです。(たぶんね。)
興味があるのがほとんどですが、ちょっと覗いて見て見ない振り、というわけではありません。
何かあれば、手伝おうとしてくれます。
亡くなった方は、まだ子どもが1歳2ヶ月。
奥さんが泣き崩れていると、お母さんや親戚達が次々にやってきて、みんなで泣き崩れていました。
この患者さんを担当していたスタッフは、夜勤じゃないのに、夕方から次々にやってきた患者の対応をするため、残って働いていました。彼女は、この家族の様子を見て、目に涙を浮かべていました。
普段は、患者さんに冷たい対応ばかり見ていたので、何だかとても驚くと共に、彼女の姿を見て、私まで涙が出そうになりました。
家族から情報を得ていくと、亡くなった方は家でお酒を飲んでいて、弟を家まで送り届けた帰りに事故に遭ったようです。
右大腿と首の骨が折れていました。
お酒を飲んでいなければ、
ヘルメットをかぶっていれば、
助かったかもしれない・・・。
こんな事故がラオスでは多いような気がします。
先週末から、子どもが巻き込まれて亡くなったり、死亡事故が続いていて、病院スタッフもびっくりしています。
この事故を見た後なのに、あるスタッフは、病院で一緒に夕飯を食べている時に、家でビールを飲んでいるだんなを病院に呼び出して、一緒にご飯を食べていました。
だから、それが危ないんだってば〜!!
どうも、事故や病気は、他人事に考えてしまうのかなあ・・・。