NGOのお手伝い。
今、私はラオスの東北部にあるシェンクワンというところに来ています。
活動でもなく、旅行でもなく。
今回は、NGOのお手伝いをしにやってきました。
しかも11日間・・・。
長いです。
この日本のNGOは、現在ラオスでは障害者に配る車椅子工房の支援をしているのですが、今回、シェンクワンで新しいプロジェクトを立ち上げるそうなのです。
ここ、シェンクワンは、インドシナ戦争の時に、アメリカ軍により大量の爆弾が投下され、現在でも不発弾や地雷がたくさん残っていて、その被害も多く出ています。
その被害者支援のため、村で被害者が出たときに、村のヘルスボランティアや村人が初期治療(First Aid)ができれば、遠くのヘルスセンターや病院まで運ぶ間に亡くなることもなく、救える命が増えるのではないかということで、プロジェクトが計画されました。
しかし、このプロジェクトの準備を進めていく上で、スタッフの中に医療者がいないため、初期治療のためのキットの中に、どういうものが必要か、どのようなトレーニングが必要か、アドバイスが欲しいということで、JOCVの医療隊員に声がかかったのです。
私は、自分の郡病院で11,12月に村落巡回に行く計画を立てていましたが、カウンターパートから、「11,12月は忙しいから、POMOSOの活動はできない。」と言われました。
理由は、SEAゲームのため。
海のないラオスで、海のゲーム?と最初私は疑問だったのですが、これは「South-East Asia Game(シーゲーム=東南アジアスポーツ競技会)」の略で、2年に1回、東南アジアで行なわれるスポーツの大会なのです。
今回、第25回目の大会が、初めてラオスのビエンチャンで開催されるのです。
そのおかげで、新しいスタジアムは建設されるし、道は広くなるし、街中にゴミ箱が設置され、きれいなバス停が作られ(バスはバス停に停まらないけど・・・)、どんどん街が変わっていっています。
サイタニー郡病院でも、SEAゲーム中の救護室にスタッフを派遣するので、研修やら会議やらで、何やらばたばたしています。それで忙しくて、まるまる2ヶ月活動が停止してしまう、と言うわけ。
何も、毎日村に下りるわけではないのです。
たった7回でいいのに・・・。
あーあ・・・。
ま、文句を言っても村に下りられるわけでもないので、それなら、このNGOのお手伝いでもしてみようかな、と思ったわけです。
プロジェクトの立ち上げに関わるので、責任も重大だけど、NGOのマネージメントやいろんな機関とのやり取りは、見ていて勉強になります。
英語力もそうだけど、いろんな人を巻き込んで行くやり方は、本当にすごいと思う。
村のVHVに話を聞いたり、ヘルスセンターを見たり、トレーニングを考えたり・・・あれ?・・・。
そう。これってPOMOSOにすごく似ています。
母子保健と地雷の被害者支援と、トピックは違うけど、アプローチは似ています。
だから、今後のPOMOSOのためにも、ここでいろんなことを吸収できたらいいなと思っています。
よーし、がんばろー。