ラオス北部の旅日記〜ラオスの乗り物編〜

次は、ラオスの旅の乗り物について。

ラオスには電車がありません。厳密にいうと、タイとの国境に短い鉄道ができましたが、国内の交通機関としてはありません。バス、飛行機、舟が主な交通機関です。

まずは、バス。

ウドムサイから、ムワンクワというところまでバスで行こうとした私達。バス停に到着したのは13時。時刻表を見ると、ムワンクワ行きの最終バスは15時です。これなら、お昼ご飯を食べて、ウドムサイの空港でチケットを変更して、ちょっとゆっくりできるなーと思い、バスのチケットを買ってすでに停まっていたバスのお兄ちゃんに荷物を預けると、
「もうお客さんがいっぱいになったから、13時30分に出る。」
というのです。
「えー!!あと30分!?そんなに早く出ちゃうのー??」
私達は、お兄ちゃんに必ず戻ってくるから待ってて!と告げ、空港にバイクタクシーを飛ばし、チケットの変更に行くも、結局人がおらず断念・・・。残った時間で慌ててお昼ご飯を食べてから、バスに乗り込みました。

ぎりぎりに乗った私達は、もう座る席がありません。3時間立ちっぱなし???と思っていたら、何とプラスチックの椅子が登場。通路に置いて、補助椅子になりました。しかし、普通の観光バスの補助椅子とは違い、固定はされていないし、背もたれもないので、結構疲れます。
バスに乗り込むと、係りの人の点呼が始まりました。ラオスの長距離バスは、チケットを買うと名前も聞かれ、チケットに記入されます。バスが発車する前に、客が全員乗っているか確認をしてから出ます。ラオスにしてみれば、整ったシステムに見えますが・・・。

この日、1人乗客がいませんでした。周りのお客さん曰く、荷物を置いて、タラート(市場)に行ったんじゃないかと・・・。確かに、15時に出ると思っていれば、それまでの時間で買い物に行くのは、不思議ではありません。
「何で帰ってこないんだー!」
と運転手のおっちゃんは文句を行っていましたが、客からしたら、
「15時って言っておいて、勝手に13時半に出るのはどうなの??」
と言いたくなります。
何と、運転手のおっちゃんは、
「タラートに探しに行く。」
と言い出しました。もちろん、おっちゃんはお客さんの顔を知りません。タラートに行く途中に、すれ違いになるかもしれないのに、出発してしまったバス・・・。
タラートに着き、おっちゃんは降りていきました。どうやって探したのかは、謎ですが、しばらくして戻ってきたおっちゃん・・・。

「いなかった・・・。」

当たり前だよ!!

それからどうするのかと見守っていましたが、何とそのまま出発。
すごいです、ラオス
お金を払ったお客を乗せず、その日の最終バスは出てしまいました。

3時間後にムワンクワに到着。バスの上に積んでいた荷物をお客さんが受け取って、最後に誰も取りに来ない荷物がぽつんと・・・。

これは、もしや、乗れなかったお客さんの荷物??

おっちゃんは、降ろしたまま、
「ここにおいておけば、大丈夫」
と何ともいいかげんなことをいって、去っていきました。

乗れなかったお客さん、どうやって帰ったのか、気になります・・・。


お次は、飛行機。

もちろん、飛行機なので、補助椅子とか、お客を乗せないとかはないのですが、システムが悪いラオス航空。
例えば、行きのボケオ行きがキャンセルになったとき、同時にウドムサイ行きの便もキャンセルになり、2便の客がルアンパバーン便に振り替えようと窓口に殺到しました。
でも、窓口はおばちゃんが1人。パソコンが一台。1人の手続きに、10分ぐらいかかります。
そして、最終的には、飛行機の出発時間に間に合いそうにない客が、チェックインカウンターで直談判し、乗れることに。

チケットの変更・・・わざわざしなくても乗れるんです・・・。(汗)

もうねえ、笑っちゃうよ、ほんとうに。


最後は舟。

一度はして見たいと思っていた船の旅。

ムワンクワから、ノーンキアウまでの5時間、川くだりをしました。
舟は、お客さんが7人集まれば、1人120,000キープ(1,200円くらい)で乗れるのですが、7人以下だと、1艘700,000キープを人数で割った値段を払わないといけません。
↓ここが船着場。

私達は、その日の朝、偶然市場であったシニアボランティアの方と、フランス人夫婦の5人で乗ることになり、1人140,000キープ払いました。
これが、私達の乗った舟です。

しかし、貸切というわけではなく、途中の村で停まっては、ラオス人がどんどん乗ってきます。

あいにく、この日は寒かったのですが、きれいな山や鳥がたくさん見れて、のどかな感じでした。

河の途中にある村々。

そして、ノーンキアウに到着。


シニアの方のお話によると、最近、この辺りにベトナムの援助で道路が作られているらしく、だんだん舟の利用が減ってくるかもしれないということでした。観光でしか使われなくなると、何だかちょっと寂しいなーと思います。ま、便利にはなるけど・・・。便利になることが、全ていいのか分からないけど、今のラオスの人が、それを望んでいるなら仕方ないのかな。


最後の最後におまけですが・・・。

この旅では、ちゃんとトイレに行けることが少なかったように思います。(笑)
ラオスでは、野原で用を足しに行くことを、女性は「お花を摘みに行ってくる。」といい、男性は「ウサギを撃ちに行ってくる。」と言うというのを聞いたことがあります。

ラオス人のおばちゃんは、お花を摘みに行くどころか、シンをはいているからか、バスを降りてすぐのところでしゃがんでいる人もいます。(笑)

私達はちゃんと隠れてしていましたが、隠れられそうなところは、崖になっていたり足場が不安定で、ヒヤッとすることもありましたが、こんな格好で死にたくないっっ!!という思いで、何とか踏ん張りました。

まあ、これもいい旅の思い出。