鳥インフルエンザワクチンキャンペーン

もう、ネットのニュースから鳥インフルエンザについての話題が消えてずいぶん経ちます。タイでは、たくさんの死亡者が出て、毎日ニュースをしていた時期もありましたが、それからもずいぶん経ちます。

そんな今、ラオスにもやっとワクチンがやってきました〜〜!!
ラオスで流行っているわけでもないんですけど・・・。


↑これが予防接種のポスターです。

妊婦や慢性疾患を持っている患者は優先して接種できますが、15歳以上の大人も対象です。
郡病院の母子保健課は、予防接種課も含んでいるため、キャンペーンが始まった5月4日から、連日たくさんの人が予防接種にやってきます。

そして、今週に入ってから、200人から300人の人がやってくるので、もう大忙しです。まず、受付で台帳と接種カードに名前や年齢、住所などを記入してそれからワクチンを打ちます。受付には、実習中の薬剤部の学生が借り出され、必死に手伝ってくれていますが、普通の妊婦健診や子どもの予防接種と混ざり、受付は大混乱。余りの混乱ぶりに、母子保健課長のダヴィーさん(私のカウンターパート)は怒り狂い、「ワクチン接種の人は、一旦帰って午後に出直しなさい!!」と、せっかく来た村人を追い返すというとんでもないことをする始末・・・。
いやいや、それはないだろうと、カムスーイさん(もう1人のカウンターパート)と私とで、別にワクチン接種用に受付をもう一つ作りました。しかし、我先に!と並ばない村人達。机の前は、人だかり。1人が家族全員分の受付をするために、ずっと動かない人もいます。
そのカムスーイさんは、突然「一列に並びなさい!!1人が何人もの受付をするのもだめ!一人一人ここに来ないと書かないよ、わかった!?」と叫びました。
一瞬、辺りはシーンと静まり、いそいそと並びだすラオス人・・・。

おおっっ!!ラオス人が並んでる!!

私は、ラオスに来て以来、ラオス人が一列に並んで待つ光景を初めて見ました。(涙)


証拠写真

さらに、他の仕事の邪魔にならずに、受付⇒接種の流れがスムーズに行くよう、動線や役割を考えてくれました。日本では当たり前ですが、ここはラオス。カムスーイさんは、POMOSOの村落巡回にいつも一緒に行くので、会場によって計測や診察の動線を考えるのに慣れてきてくれたのかも!!と、私は勝手に自分にいいように解釈し、1人感動していました。

このキャンペーンは、薬がなくなり次第終了。この混雑は、しばらく続きそうですが、続く間、さらにいろんな工夫がされていくのか、果たしてこのままか・・・、今後を見て行きたいと思います。