キンソム。

先日の、本の表紙に載った話。日本人からは、思っていたより反響がありました。

しかし、もらった一冊をサイタニーに持って帰り、一緒に写っていたスタッフに見せたところ、「目がおかしい。」と、自分の写真写りにショックを受けていました。(笑)他のスタッフは、私や同僚が表紙に載ったことよりも、日本の本が、カラーできれいに製本されているところに注目。「日本の本はきれいだね〜。」という感想が、一番多かったように思います。


さて、またいつもの日常が始まりました。最近、暑くて「もう日本に帰りたーい!!」と思っていたのですが、先日、帰国された先輩から、メールをいただきました。

メールには、日本では人と人との距離があり、バスで隣に座っただけで、食べ物を分けてくれるラオス人の優しさが懐かしい・・・と書いてありました。

ラオスにいれば、それが日常。でも、その温かさに慣れて、ありがたさを忘れ、ラオスの不満ばかり言っている私。

本の時間に終われる仕事がいやだと思っていたのに、そういう仕事もしてみたいなーと思う今。

ないものねだりですね。

今の生活と向き合って、こういう生活ができることに感謝して、残りの期間を楽しみつつがんばらないと!


というわけで、今日の楽しみ。

午後、患者さんもいないし、暑いのでぼーっとしていると、「キンソム!」と言われました。

「キンソム」とは、「キン⇒食べる、ソム⇒酸っぱい」で、酸っぱいものを食べる。ようは、酸っぱいフルーツのおやつを食べるということです。

まずは、院内にあるマンゴーの木から、長い枝を使って収穫します。去年に比べ、今年は不作だったけど、それでもみんなのおやつに困らないくらいはあります。

今日は、4つ取れました↓↓。
このマンゴーは、まだ熟れていなくて酸っぱいです。

それから、チェオを作ります。チェオは、「たれ」のようなものかな。
青いマンゴーは、酸っぱくてそのままではおいしくないので、このチェオが欠かせません。作る人によって、味も違うので、上手な人が作ってくれた日はラッキー♪

今日の材料は、砂糖、味の素、唐辛子、にんにく、小さなたまねぎに似た野菜、ナンプラー、カオクワ(米を炒って粉状につぶしたもの)、そして忘れちゃいけない、パデーク(魚を発行させた調味料。)これをつぶしつつ混ぜて、マンゴーをつけて食べます。

中には、マンゴーをスプーンのように使って、チェオをたっぷりすくって食べる人もいます。今日のはとてもおいしかったです。

味は、酸っぱ甘辛い。いろんな味がします。辛くて、しーはー言いながらも、後を引くおいしさで、ついつい食べてしまいます。
院内を歩いていて、「キンソム!」という声がかかれば、寄って食べてしまう・・・。

暑い時は、甘いものや酸っぱいもの、辛いものを食べたくなる気持ちがよく分かります。
でも、甘いものといっても、ケーキやクッキーのような洋菓子は食べたいとは思いません。(おいしい洋菓子が無いという理由もあるけど・・・。)やっぱりフルーツや、ココナッツと砂糖を使ったお菓子のほうが、この気候には合うような気がします。

でも、このおやつを日本で食べるとあまりおいしくは感じないんだろうな。ラオスで食べるからおいしいような気がします。


病院のマンゴー。熟れるまで残っているか、熟れる前に食べつくされてしまうか・・・。残りはもう少し。