今日の議題。

今日は月に一度のPOMOSO会議で、各郡と保健局のカウンターパートとJOCVが集まりました。

だいたいこの会議では、その月に各郡で行った活動と次月の予定を発表し、あとはその時上がっている議題について話し合いをします。
以前に、ここで紹介した村での健康教育用のめくり型教材ですが、あれからやり直しをし、再度専門家にも見てもらい、今はラオスの保健省のOKを待っているところです。外国人が作成に関わっているので、ラオスの方針と違うことや誤った情報を広めないためにこのチェックが必要なのです。OKがでれば、隊員支援経費を使って印刷する予定です。6月中には完成できる・・・かな?!

このめくり型が完成して、村のヘルスボランティアのおばちゃんたちに向けたトレーニングと、できることならその後村落巡回をもう一度任期中にしたいので、今は保健省のチェックが早く終わることを祈るのみ・・・。たのむよ!保健省!!

さらに、最近の話題は日当のこと。
ラオスでは、郡病院スタッフが職場を離れ、村落巡回をする時や、村のヘルスボランティアのおばちゃんたちが郡病院にトレーニングを受けに来た時には、日当が支払われます。これはラオスの慣習。日本だと、自分で高いお金を払って研修を受けに行きますが、ラオスは研修を受けた人がお金をもらえます。これは、世界各国にあるドナーが始めたことで、保健省、保健局が行う郡病院スタッフ向けのトレーニングなどでも全部日当が支払われます。(ラオスの国はお金がないので、保健省や保健局主催でもバックにはたくさんのドナーが入っている。)
通常、JOCVの活動でお金が必要な時には、先ほど言った隊員支援経費が使えますが、このお金で日当を支払うことはできません。しかし、POMOSOの場合、郡病院に予算がない中、村に下りなければ、プロジェクトの活動自体が進まないので、私たちは予算をもらって使うことができます。これは、JOCVの活動では珍しいことだと思います。なので、今までの活動では全部日当を支払ってきました。
しかし、今年から事務所内で日当に関する規定が厳しくなり、ほとんどの郡で村落巡回をしてもカウンターパートや職員に日当を払うことが難しくなりました。
そのことをラオス人に言うと、いつもは「POMOSOの活動は必要。続けていくことが大切。」と言っているにもかかわらず、「日当が出ないなら村には行けない。あれはすごく疲れるし、病院の業務じゃない。特別な仕事。村に下りれば、日当は必要!だって、公務員の給料は月に60〜70万キープ(6,000〜7,000円弱)で少ないんだから!」というのです。
確かに、公務員の給料は少なく、ほとんどの人は家で副業をしています。金額からすれば、副業のほうが収入がいいほどです。そうしないと、病院からの給料だけじゃ暮らしていけないのです。外国のドナーがそういうシステムを作ってしまったし、どんなドナーも必ず日当を払っているので、彼らはもらえるのが当たり前。もらえないなら行かない、という意志。
日本人の感覚からすると、プロジェクトは永遠に続くわけではないし、終わってしまえば自分たちで予算を確保しないといけないので、今のうちから努力する姿勢を見せてほしいところですが、ラオス人側はあまりその気はないよう。郡病院には予算がない、と言うばかりで、どうにか予算をとってこようという努力は残念ながら見えません。

しかし、今日の会議で、あと1年後にプロジェクト終了後、どうやって活動を続けていくかと話し合ったなかで、他のプロジェクトの予算で村に下りた時に、POMOSOのめくり型で健康教育をやったり、できる活動を続けていくという意見が出ました。他にも、うちのカウンターパートは「時間があれば、月に一度村落巡回。もし無理でも3カ月に一度は巡回する」と言っていました。
え・・・?今ですら、月に一度も巡回できていないのに、どうやって・・・?(汗)
かなり不安な要素満載ですが、これを忘れないように、各カウンターパートに書面に残してもらいました!これは壁に張る予定です。「有言実行」目指して、どう頑張っていくか、今から具体的に考えていかなければー。頼むよ、ラオス人〜!!