手作りの宴会。
おとついの金曜日のこと。
朝病院へ行くと、カウンターパートのダヴィーさんに「今日は、表彰式があるからね。そのあとはみんなでご飯だよ。」と言われました。
「ん？表彰式？何の？」と思っていると、午前中のうちから、みんなでお昼ご飯の準備を始めていました。
↑一応、病院の敷地内です・・・。（汗）まるでキャンプみたい。
こちらでは野菜の準備をしています。
手前では、もち米を蒸しています。ラオスでは、こうやって蒸すのが一般的。
↑これが、蒸したてのもち米です。写真じゃあ、蒸したてのいい香りがお伝えできないのが残念でなりません！！
こちらは魚の下ごしらえ。いつのまに、こんなに仕入れたんだろう。
塩をつけた魚は、炭でどんどん焼かれていきます。
炭火で焼くと、身がふっくらしていておいしいです。ラオスは海がないので、川魚ですが、大きな魚は口にレモングラスを突っ込まれて焼かれているので、臭みはほとんどありません。
焼きあがった魚が並べられて・・・と思ったら、すでに食べてるし！！
しかも、ビールまで飲んでるしっ！！
（注：この日は平日。通常通り病院は営業しています。）
こちらは・・・ちょっとぐろいですが、鳥の処理をしているところ。
絞めた鳥を熱湯に浸けると、おもしろいように羽が簡単に取れます。私は福島県での訓練中に、泣きながらやっとの思いで、鳥を絞めてさばきましたが、こちらは何とも楽しそう！小さい頃から見てるし、やってることだからでしょう。日本じゃ、パックに部位別になった鶏肉しか見ないですもんね。
でも、こういう行程を見ると、「命をいただいている。」というのがよく分かります。そして、大事に食べようと思います。
この鳥は、その後野菜やきのこと一緒に、スープの具になりました。
う〜ん、おいしそう！！
さて、ある程度ご飯ができたところで、表彰式が始まりました。今日の表彰式は、SEA GAMEでがんばった職員を表彰するものだそうで・・・。
あのー、SEA GAMEって、確か去年の12月だったような・・・。
今は、6月。
のんびり過ぎるにも程があるでしょうがーっ！！
と大きな声で言いたくなりますが、ま、「いつになっても、やることに意義がある。」のだそうです。
今回、ほとんどの職員が表彰されました。自分達の仕事を自分達で「がんばったぞー！」と称える。ラオスらしいです。
これが終われば、ご飯の用意もいよいよ仕上げにかかります。
ラオス人の食事に欠かせない、タマフン（パパイヤサラダ）作り。
今まで何度もブログで出て来ましたが、作り方は紹介していなかったと思うので、今日は紹介したいと思います。
まず、熟れていない青いパパイヤの皮を剥き、包丁で縦に叩くように切り目？を入れていきます。
そして、ある程度切り目を入れたら、今度は包丁で外側に削いでいきます。そうすると、千切りのようになるのです！
ラオス人は、肉や魚を切るとき以外は、ほとんどまな板を使いません。きゅうりの千切りもこうやってるし、野菜の皮を剥いたり切ったりするのは、手の中でやっています。見ていると何となく怖いけど、みんな上手！
パパイヤの準備ができたら、次に登場する道具が、この茶色いコック。これは、ラオス人がタマフンやチェオを作るときには欠かせません。この石臼のようなものに唐辛子、にんにく、砂糖、味の素をお好みで入れます。
私が食べるタマフンは、唐辛子を２，３個使ったものがちょうどいいのですが、ラオス人が食べるタマフンには10個ぐらい入っています。（汗）
これを、木の棒でタムタムしてつぶしていきます。
ある程度つぶしたら、カニの味噌を使ったカピという調味料と、ライム、ミニトマト、パパイヤを加えてタムタム。さらに、パデーック（魚を発酵させたくっさい調味料。手前の鍋に入っているものがそうです。）を加えて、お好みでナンパー（魚醤油）を加えて、さらにタムタム。
この日、私も自分の好みの辛さのタマフンを作っていたのですが、片手で混ぜながら片手でタムタムという動作がうまくできず、見かねたラオス人がやってくれました。ラオス人のタムタムさばき（ちょっとおかしな日本語？）は、すばらしいっ！！
そして、これ↑が完成品。ちょうどいい辛さで、おいしかったです。もち米が進む進む！あ〜、写真見てるだけで食べたくなってきます。
できたご飯をみんなでいただきまーす♪
魚は、キャベツにいろんな香草やカオプンというゆでたそうめんを一緒に巻いて、たれを浸けて食べました。どれもおいしくて、お腹いっぱい。ビールも飲んで、盛り上がる・・・が、忘れちゃいませんかー！！まだ金曜日の午後ですよー！！
しかし、ラオス人に言わせれば、金曜日は「ワンサオノーイ」。「ワンサオ」＝「土曜日」、「ノーイ」＝「小さい」。
「小さな土曜日」⇒「半分休みのようなもの」ということです。
このままじゃ私、日本で社会復帰できなくなりそうです・・・。（汗）
