ラオス南部の旅〜サラワン編①ビーズ村〜

さて、再び不親切な国境を越えて、ラオスのパクセーに戻りました。パクセーなど南部の町には、サムローというバイクタクシーがたくさん走っていました。

普通のバイクの横に、二人乗りくらいの椅子がついています。前に何もないので、急ブレーキをかけたりしたときはちょっと危ないかも・・・。(汗)ちなみに、ビエンチャンでよく見るのは、トゥクトゥクというバイクタクシー。

これは、きれいなほうだけど・・・。サムローは、ビエンチャンでは見ない乗り物なので、ちょっとわくわくしました。

パクセーの隊員の家に泊めてもらい、同期隊員と合流し、今度はサラワンを目指します。パクセーからサラワンまでは、バスで3時間ぐらいですが、その途中にあるビーズ村に行くのが目的の一つ。この地方だけのビーズ織の布を販売しているのです。
出発してすぐに、パンクをしてしまうというトラブルもありましたが、幸い修理も早く終わり、パクセーを出て2時間ぐらいでビーズ村を発見しました。

知らなければ、あやうく通り過ぎてしまいそうな、小さな村です。道路沿いには、村で立てたという小屋があり、そこにいろんなビーズ織の布が展示してありました。

一つ一つ、織も色も違っていて、とてもきれいです。

誰もいない小屋で布を見ていると、村人に発見され、あっという間に小屋の中は村人でいっぱいに!!そして、みんな自分が織った布を買ってとものすごく宣伝してきます。(笑)

この村は、カトゥーン族という少数民族の村だそうで、「R」の巻き舌をフルに使った独特の言葉を話していました。なので、なかなか布を買わない私たちに対して、民族の言葉で相談している様子は、ちょっと怖かったです・・・。「頭が痛いが、薬を買うお金がない。」「子どもにお菓子を買ってあげるお金がない。」といろんなアピールがありましたが、あまりお金を持っていなかったこともあり(パクセーでおろすのを忘れた。)、3枚のみ購入しました。「もう買わない!!終わりっ!!」というと、また各家に帰っていくおばちゃんたち・・・。すごいパワーで、こっちもぐったり・・・。
そして、ふと小屋の外に出てみると、謎のおばちゃん発見!!

どうやら、この村の女性は水タバコを吸う習慣があるようです。

他のおばちゃんたちも、布を売る交渉で疲れたのか、みんなで回して吸っていました。どういう仕組みなのか、ちょっと分かりませんが、出っ張っているところで、砂糖を炭で焦がしているようでした。筒の中には、水が入っているのですが、竹筒の上に口をしっかりつけて吸うと、ぶくぶく音がして、煙が吸えるみたい。

ま、どういう構造かは分かりませんが、モノは試しということで・・・。変な薬は入っていないようなので、ご心配なく。

次のバスが来るまで、村の人とのーんびり話しつつ待ちました。

サラワンへ続く道。まっすぐで見ていて気持ちがいい道です。
誰もいなくなった小屋で、一人のおばちゃんが機織りをしていました。

よく見る機織りではなく、腰や足を使って織っています。

しばらく見ていましたが、とても複雑。竹だけで作ったものだそうで、おばちゃんは手早く織っていました。しかし、「これは腰と足が痛い。だから布を買ってくれ・・・。」とずっと言っていたおばちゃん。商売上手です。

無事にバスに乗り、サラワンの町へ。サラワン隊員4名が迎えてくれて、みんなでご飯を作って食べることに。買い物は町のタラートでしたのですが、とても食材豊富なタラートでした。特に、魚や生のイカやエビも売っていて、どうやらベトナムからやってくるようです。

メコン川は遠いけど、ベトナムが近いとこういうものも手に入るんですねー。
手作りのご飯とビールで、サラワンの夜も楽しく過ぎて行きました。地方隊員の任地を訪問するのも、地方の生活が見えて楽しいし、がんばってる姿に元気をもらえます。